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3〜17歳の英語の本12冊|レベルに合う選び方と読み方

3〜17歳の英語の本12冊を、興味や読む力に合わせて選ぶためのガイド。Oxford・英検などのレベルの見方、一緒に読む工夫、毎日15〜20分を目安にした無理のない読書習慣を紹介します。

Kodomo Go! 編集部
目次

絵本を一緒にめくる時間から、一人で小説を楽しむ時間まで。子どもが「明日も読みたい」と思える一冊を見つけて、日々の読書をもっと楽しく。

英語の勉強や試験のためだけでなく、物語を楽しんだり、好きなことを見つけたりするために、子どもたちにもっと本を読んでほしい。英語の本も、そんな日々の楽しみの一つになればうれしいものです。寝る前に一緒に笑うお話、電車を降りても続きが気になる一章、子どもが自分から開きたくなる一冊。このガイドでは、読書が毎日の暮らしに自然になじむような本選びをお手伝いします。

3–5歳、6–8歳、9–12歳、13–17歳の四つの年齢帯に分けて、英語の本を12冊紹介します。普段から英語で学んでいる子も、これから英語に親しむ子も、興味や今の読む力に合わせて選んでみてください。一度にそろえる必要はありません。まずは「明日も続きを読みたい」と思える一冊から。

本の中では、教室でのやりとりとは違う、ひと続きの物語に触れられます。日常の会話ではあまり使わない表現に出会うことも。登場人物とともに物語をたどりながら、同じ言葉に繰り返し出会い、ある選択がなぜその後の出来事を変えたのかを考えることができます。内容がわかる本、誰かと話したくなるお話があると、英語が自分の好きなことを楽しむための言葉にもなっていきます。

年齢よりも先に見たいのは今の読み方

年齢は、興味を持ちそうな題材を探す目安にはなりますが、そのまま英語の読書力を表すものではありません。日常会話が流ちょうでも、長い小説をすらすら読めるとは限りません。英語を学び始めたばかりの子が、別の言語では読書に慣れていることもあります。EALは、英語を追加の言語として学ぶことを指し、学習経験も習熟度もさまざまです。一つのレベルとして扱わず、本を2、3ページ開いて、おおまかな流れを追えるか、続きを知りたくなるかを見てみましょう。Bell FoundationによるEALの解説

本を二つの楽しみ方で選ぶと、少し気が楽になります。一冊は自分で読む本。もう一冊は、大人に読んでもらったり、交代で読んだり、音声と一緒に楽しんだりする本です。お話を聞いて理解することと、自分で文字を読むことは別の力。文字が読めるようになっても、一緒に読む時間を卒業する必要はありません。年齢の目安を越えて選ぶのも、同じ本を読み返すのも、途中で別の本に替えるのも大丈夫。Oxford Owlの本選びのアドバイスでも、子どもの興味と実際の読書力が大切にされています。

Oxford Reading Treeのレベルを知る

Oxford Reading Tree(ORT)の本ではOxford Levelという表示を見かけます。一方、Read with Oxfordで使われているのはStageです。同じ数字でも難易度は同じとは限りません。Oxford Owlの公式対照表を参考に、二つの表示を見分けましょう。

Oxford LevelとRead with Oxford Stageの六つのレベル対応
図1 二つのレベル表示を見分ける

図に載せているのはRead with Oxford Stage 1–6に対応する範囲です。Oxford Levelsは13–20へと続きます。同じレベルでも、題材、長さ、読み方まで同じというわけではないので、子どもに数ページ試してもらうとよいでしょう。また、ORTと次に紹介するOxford Bookwormsは別のシリーズです。Bookwormsの試験との対照表をORTのレベル表として使ったり、ORTの数字をそのまま英検の級や子どもの語彙数に換算したりすることはできません。

レベル別の読み物で無理のない入り口を探す

英語の小説がまだ難しいと感じるときは、Oxford BookwormsやPenguin Readersのようなレベル別の読み物も選択肢です。次の図ではCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を手がかりに、出版社のレベル表示と英検の目安を並べています。まず候補を絞るために使ってみてください。

CEFR A1からB2を目安にしたBookwormsとPenguin Readersのレベルと使用語彙数および英検の参考級
図2 CEFRを手がかりに本の候補を絞る

Stage/Levelに続く語数は、その読み物で使う基本語彙の数(headwords)です。子どもが知っている単語の総数でも、試験のために覚えるべき語数でもありません。シリーズによって語彙の制限方法も異なるため、数字の大小だけで難易度を比べないようにしましょう。

横に並んでいても、すべてが同じ力を示しているわけではありません。複数のCEFRレベルにまたがる本もあり、試験では読む力以外に、聞く、話す、書く力も問われます。英検欄は各級の合格基準付近を参考にした目安です。実際のCEFRは、成績表に記載される4技能のCSEスコアと受験級ごとの表示範囲で確認してください。英検CSEの解説に詳しい説明があります。4級・5級ではCEFRは表示されません。また、あるレベルの本を読み終えたことが、同じ行の英検に合格できることを意味するわけでもありません。

図はA1–B2の範囲を示しており、Bookworms Stage 6の対象範囲はC1まで含みます。ここで紹介しているPenguin Readersは12歳以上向けのシリーズです。英語がやさしくても、題材が幼い子に向いているとは限りません。テーマや内容、具体的な版を確認して選びましょう。おおよそのレベルがわかったら、子どもがお話についていけるか、続きを読みたいかを見ることが、表の位置よりも大切です。

3–5歳 お話を一緒に遊ぶ時間に

この時期は、一緒に読むことを中心に。絵を眺める、指をさす、音をまねする。それだけでも立派な参加です。最後まで座って聞くことを求めたり、読み終わるたびに単語を確認したりしなくてもかまいません。

The Very Hungry Caterpillar — 表紙

The Very Hungry Caterpillar — Eric Carle 食べ物や曜日、あおむしの変化が短いお話の中につながっています。まずは好きな食べ物を探し、少しずつ英語の言葉を添えてみましょう。お話に慣れたら、繰り返しの部分を子どもに続けてもらっても。Kodomo Readsに掲載しているのは、繰り返しめくって楽しめるボードブック版です。

Where's Spot? — 表紙

Where’s Spot? — Eric Hill しかけをめくりながら子犬を探す絵本。何が出てくるかを待つ時間も楽しみの一つです。大人が問いかけたら、子どもは指さしや表情、話しやすい言語で答えても大丈夫。英語に触れ始めたばかりの家庭でも取り入れやすい一冊です。

The Gruffalo — 表紙

The Gruffalo — Julia Donaldson 小さなねずみが知恵を働かせて森を進むお話は、登場人物ごとに声を変えて読むのも楽しいもの。韻を踏む言葉の響きが魅力ですが、語彙がすべて入門向けというわけではありません。最初から一人で読み切るより、大人の朗読を聞き、絵を見ながら次の展開を想像するところから。怪物が苦手な子は、先に絵を見ておくとよいでしょう。

6–8歳 一言読むところから小さなお話を読み切るまで

自分で読む自信をつけ始める子もいれば、英語の文字に慣れている途中の子もいます。一ページ、一人の登場人物、短い一節など、子どもが読むところを選び、残りは大人が引き受けても。短い本を選ぶことを気にしなくて大丈夫。お話を楽しみながら読み進められることが大切です。

Go, Dog. Go! — 表紙

Go, Dog. Go! — P. D. Eastman 出発したり、止まったり、集まったりと、犬たちは大忙し。色や位置、反対の意味を持つ言葉も、絵と一緒に捉えやすくなっています。短い文を自分で読んでみるのにも、二人で交代して読むのにも向いています。英語を学び始めた子は、まず数ページを一緒に読んでから、一人で読むかどうかを決めてもよいでしょう。

Nate the Great — 表紙

Nate the Great — Marjorie Weinman Sharmat なくなった絵を探す小さな探偵の物語が、次のページをめくるきっかけになります。一緒に読んで手がかりを探したり、短いお話を読むことに慣れた子が一人で挑戦したり。「どうしてそう思ったの?」と一言聞くくらいで十分です。読解テストにする必要はありません。

Dinosaurs Before Dark — 表紙

Dinosaurs Before Dark — Mary Pope Osborne JackとAnnieが恐竜の世界へ。短いお話から、章立てのある物語へ進みたい子に向いています。まずは最初の章を一緒に読み、人物や場所がつかめたところで、交代して読むかどうかを決めてもよいでしょう。こちらはMagic Tree Houseシリーズのオリジナルの文章版で、同名のグラフィックノベルではありません。購入時には版を確認してください。

9–12歳 物語の中の難しいことも話せる余白を

ここで紹介するのは、少し長い小説を楽しみ始めた子に向く本です。9歳になったら読まなければならない本ではありません。英語を始めたばかりなら、前の年齢帯で紹介した短い本を引き続き選んでも、科学やスポーツ、ゲームなど、好きなテーマの図や写真が多い本を探しても。年齢に合わせようと、無理に長編へ進む必要はありません。

Matilda — 表紙

Matilda — Roald Dahl 本が大好きな女の子が、理不尽な大人たちと渡り合います。大げさでユーモラスな描写に引き込まれる一冊です。一人での読書にある程度自信がある子にも、親子で一章ずつ読む本にも。大人が子どもをひどく扱う場面もあるので、どこが面白かったかだけでなく、どんな行動に嫌な気持ちになったかを話してみてもよいでしょう。

Wonder — 表紙

Wonder — R. J. Palacio 学校に通い始めたAuggieの経験が、さまざまな人物の視点から描かれます。一章読んでから、お互いに感じたことを話すのもよさそうです。仲間外れやいじめも扱っているため、「読めば優しくなれる」教材としてだけ捉えないことも大切。すぐには話したくない子もいます。言葉にしたくなるまで、問いを残しておいてもかまいません。

Holes — 表紙

Holes — Louis Sachar キャンプで毎日穴を掘る暮らしと、過去の出来事が少しずつつながっていきます。謎が好きな子は、先が気になるかもしれません。一人で読むには、登場人物や時間の流れを追う力が必要です。一緒に簡単な人物関係図を描く方法もあります。出版社の対象年齢は10歳以上。不公正な扱いや暴力も描かれるので、英文の難しさとともに、内容を受け止められそうかも確かめておきましょう。

13–17歳 本を選ぶ主役を子どもに

この年齢帯は幅が広く、読みたい題材も英語の力も一人ひとり違います。「必読の名作」を渡す前に、今は学校が舞台の話、ファンタジー、ミステリーのどれを読みたいか聞いてみましょう。英語を学び始めた十代の子には、興味に合うレベル別の読み物やグラフィックノベル、図や写真の多いノンフィクションという選択肢もあります。幼児向けの棚に戻る必要はありません。学校の先生や司書に、一緒に選んでもらうのもよい方法です。

Fish in a Tree — 表紙

Fish in a Tree — Lynda Mullaly Hunt 文字を読むことの難しさを隠そうとするAlly。ディスレクシア(読字障害)や学校生活、周囲に理解されることを描いた物語です。もともとはもう少し年下の読者に向けた小説ですが、学校が舞台の話に興味のある十代の子にとっては、長めの英語の小説へ進む橋渡しにもなります。ただし、英語を一から学ぶための教材ではありません。自分で読んでから登場人物について話しても、大人と一緒に読んでも楽しめます。

The Hobbit — 表紙

The Hobbit — J. R. R. Tolkien Bilboの冒険は、まとまった量の小説を読み続けられ、ファンタジーの世界が好きな子に。長めの文や古風な語り口、見慣れない名前で、読むペースがゆっくりになるかもしれません。一章をじっくり読んだり、音声を聞きながら文字を追ったりしても。誰かのページ数に追いつこうと急ぐ必要はありません。冒険の中には、危険にさらされる場面や戦いもあります。

A Good Girl's Guide to Murder — 表紙

A Good Girl’s Guide to Murder — Holly Jackson 聞き取りや記録、次々に変わる手がかりを追っていく物語。推理が好きで、重いテーマにも向き合える読者に向いています。米国版の出版社は対象年齢を14歳以上としています。殺人、性暴力、薬物、自殺や自傷に関する内容を含むため、先に内容を確かめ、子どもと保護者で判断してください。13歳の子すべてに一律にすすめる本ではありません。読みながら「すでにわかっていること」と「自分の推測」を比べる楽しみ方もあります。

毎日に少しだけ楽しみな読書の時間を

まずは一日15–20分ほどを、家族の小さな目標にしてみませんか。きっちり時間を計る必要はなく、二回に分けてもかまいません。どの子も必ず達成しなければならない基準ではありません。夕食後や寝る前に、子どもが本を選び、しばらく読み、最後に話したいことを一つ話す。忙しい日や疲れた日は、数ページを楽しく読めるだけでも十分です。学校から読書の課題などがある場合は、子どもの様子も見ながら調整しましょう。BookTrustの家庭で一緒に読むためのアドバイスでも、柔軟さと楽しさが大切にされています。

一日15から20分を目安に読み聞かせ交代読みひとり読みを選び興味のあるテーマを楽しむ
図3 三つの読み方は行き来してよい

大人の助けが必要な時期は、大人が読み、子どもは絵を見たり言葉を添えたり。絵本や同じ文が繰り返されるお話が使えます。フォニックスの練習には、すでに習った文字と音のルールに合う本を選びましょう。短い文は読めても途中で止まりがちなら、一ページや短い一節を交代で読み、難しいところは大人が引き受けても。自分で読み進められるなら、一人で読んだ後に少し話すだけでも十分です。この三つは、一方通行の階段ではありません。一人で読める子も、少し難しい本や好きな物語を一緒に楽しめます。

本は子どもの手が届く場所に置き、大人もスマートフォンを置いて少し読んでみましょう。発音を一つひとつ直したり、毎晩感想を書かせたりする必要はありません。時には気になる場面で止めて、続きは明日のお楽しみに。英語の読書と並行して、日本語、中国語、韓国語など、家庭で使う言語でもお話や会話を続けてください。考えをしっかり伝えられる言語は、どれも大切にしてよいものです。Reading Rocketsの多言語での読書に関する解説

子どもが小説を好きでなくても、すすめ続けなくて大丈夫。恐竜図鑑、スポーツ選手の伝記、料理の本、ゲームの攻略本も、夢中になって読む入り口になります。本を選ぶ前には、「どのレベルまで読めた?」より「何を知りたい?」と聞くほうが、手がかりになることも。学校で必要なフォニックスや文字を読む練習は別に時間を取り、家庭の読書には興味で選べる余地も残しておきましょう。

まずは何度も読みたくなる数冊から

自分で選んだ英語の本が手元にあれば、いつでも読み返したり、書き込みをしたり、外へ持っていったりできます。最初からシリーズをそろえる必要も、すべて新品で買う必要もありません。図書館や、状態のよい中古本も選択肢です。まずは試し読みをして、言語、ISBN、版を確認しましょう。特に、文章版、グラフィックノベル版、読みやすく書き直した版の違いには気をつけたいところです。

Kodomo Readsの英語の本では、年齢、難易度、テーマから探せます。まずは自分で読む本と一緒に読む本を、一冊ずつ選んでもよいでしょう。ページ内の購入リンクには、Amazonのアフィリエイトリンクが含まれています。Amazonのアソシエイトとして、Kodomo Go! は適格販売により収入を得ています。価格、在庫、版は購入先のページでご確認ください。

保護者からよくある質問

英語で授業を受けていても簡単な本を選んでよいですか もちろんです。よく知っているお話なら、楽しむことに気持ちを向けやすくなります。時々やさしい本を読むことは、力が落ちたということではありません。少し難しい新しい本は、一緒に読む時間に取っておいても。

保護者の英語や発音に自信がなくても一緒に読めますか 大丈夫です。絵を見たり、登場人物について話したり、自分がいちばん話しやすい言語で会話したりすることにも価値があります。必要なら正規の音声教材などを組み合わせて。読み聞かせの前に、アナウンサーのように話せるようになる必要はありません。

英語の本を読むなら省略のない名作を選ぶべきですか いいえ。英語で書かれた本が、必ずしも省略のない原文とは限りません。よいリライト版にも役割があります。Kodomo Readsに現在掲載しているA Little Princess、Black Beauty、Treasure Islandは、いずれも読みやすく書き直した版で、完全な原作として購入するものではありません。今の子どもに合うものを選びましょう。

同じ本ばかり読んだり途中でやめたりしても大丈夫ですか 読み返しても、別の本に替えても大丈夫です。違うジャンルを選んでもらったり、数ページだけ一緒に読む形に変えたりしてみましょう。一冊を読み切ることが、毎回の読書の目標でなくてもかまいません。

読み終えた本がまた誰かに親しまれるように

家に、状態がよく、また誰かに読んでもらいたい英語の子どもの本はありますか。Kodomo Go!では、古本の再利用やシェアの可能性を検討しています。まずはお問い合わせページから、おおよその書名、対象となりそうな読者、地域をお知らせください。寄せられたご意向をもとに、無理なく本をシェアできる形を探っていきます。現在、本の受け入れや売買は行っていません。直接の発送はお控えください。

読書ガイドについて

2026年10月27日確認。年齢帯と読み方は編集上の提案です。子どもの興味や読書経験、具体的な版も参考に選んでください。