
目次
学校選びでは学費やカリキュラム、言語環境をよく比べる一方、年間カレンダーを詳しく見るのは入学後になりがちです。子どもは休みでも親は仕事。誰が一緒に過ごすのか、朝から夕方まで預けられるのか、一週間ならいくらかかるのか。
インターナショナルスクールの休暇と日本の仕事のカレンダーがずれると、有給休暇や送迎、預かりの予算が必要になる場合があります。東京の学校の年間日数、休暇、預かり費用を並べ、学費以外に何を準備するか考えます。
一年間に学校へ行く日は何日?
ここで比べるのは、各校の一学年を通じた登校予定日数です。45分授業の「時数」でも、一日の在校時間を合計した年間総授業時間でもありません。
年間登校日数の比較
| 学校区分 | 今回確認した日数 | 対象と数え方 |
|---|---|---|
| 東京のインターナショナルスクール | 約173〜179日 | 6校の2026〜2027学年の通常登校日を推計。半日を含み、保護者面談のみの日、短時間の報告日、任意のサマースクールを除く |
| 東京の公立小学校 | 約198〜200日 | 2026年度の小金井市9校と世田谷区八幡山小の公式日数。学年で多少異なる |
| 日本の私立小学校 | 統一値なし。東京の1校の例は約190日 | 聖徳学園小の現行公開学則による。2026年校暦の実算でも、私立全体の範囲でもない |
インター校の内訳は、Seisen小学1年が約173日、Tokyo International School小学部が約175日、Montessori School of Tokyo小学部とASIJが各約177日、Aoba小学部が約178日、BSTが約179日です。年間の予定の規模を見るための数字で、教育の質の順位ではありません。
公立には公式集計があります。小金井市の2026年度の全9市立小は、1〜4年199日、5年199〜200日、6年200日。世田谷区八幡山小は1〜4年198日、5・6年199日です。今回の東京の公立の例では年間約200日ですが、全国共通の数字ではありません。
私立も一律に「授業が多い」とは言えません。上記の東京の私立小は週5日制で、土曜は原則休校です。約190日は学則上の規定値なので、他校の実際の年間予定日数と精密に引き算はできません。
完全に同じ条件での正確な順位付けではありません。 公立の公式日数には始終業式、行事、短縮授業日が含まれる場合があります。インター校の推計は半日を1日と数え、土曜の祭典が登校必須かどうかでも変わります。公立は4月〜翌3月、一部のインター校は8・9月〜翌6月が学年です。それぞれ一学年全体を比べる必要があります。
一日の時間も大切です。ASIJ調布キャンパスは通常8:00〜15:00。港区御成門小の通常時程は、5時間授業の日が14:30、6時間授業の日が15:20下校です。年間日数だけで教育の質も、各家庭に必要な預かり日数も判断できません。
働く親にとって次に大切なのは、子どもの休みと自分の休みが重なるかどうかです。
秋休み・冬休み・夏休み、日本の学校とどうずれる?
2026年秋を例にすると、同じ東京でも予定は大きく異なります。
2026年の秋休み比較
| 学校 | 秋休み |
|---|---|
| Phoenix House | 10月19〜30日、2週間 |
| BST | 10月12〜16日、1週間 |
| ASIJ | 10月12〜13日、2日間 |
| 参考:港区笄小 | 上記のハーフターム休暇なし。10月12日は日本の祝日 |
「インター校の秋休み」を一律に1〜2週間と捉えることはできません。祝日を、公立学校とずれる日として数えないことも大切です。
年末は、BSTが12月11日昼に学期を終え、ASIJは12月12日から冬休み。笄小は12月23日が終業式です。一部のインター校の家庭は、地元の小学校がまだ開いていて、親も年末休暇に入る前の12月半ばから、日中の過ごし方を用意することになります。
夏はずれがもっと長くなる場合があります。BSTとASIJの2026〜2027校暦は6月に学年終了。一方、参考にした笄小の2026年の夏休み前の終業式は7月半ばです。何週間違うかは各校の当年の校暦次第で、一律には計算できません。
早い休みには、日本の繁忙期を一部避けたり、帰省や旅行、各地のキャンプを楽しめたりする利点もあります。ただし、その自由を生かすには家庭の時間と予算が必要です。
在宅勤務なら簡単に見えるかもしれませんが、仕事も一日中の子どもの世話も注意を要します。パソコンが食卓にあっても、昼食や活動、送迎の準備がなくなるわけではありません。

夏休みに公立小へ数週間通える?
国際的な家庭の間では、インター校の夏休み中に日本の小学校へ通い、日本語や同年代の子と接するという話も聞きます。
海外在住の子の一時帰国に伴う短期就学と、日本在住でインター校に通う子が長期休暇に近くの公立小へ通う場合とでは、同じルールとは限りません。他の家庭の成功例をネットで見ても、自分の家庭がそのまま利用できるとは言えません。
例えば小金井市の2026年4月更新の規定は、両者を明確に区別しています。海外在住児童の一時帰国は正式な編入を相談でき、原則2週間以上の就学、2週間前までの連絡が必要で、学校の状況にもよります。これは体験活動や預かりではありません。一方、日本国内在住のインター校生による長期休暇中の体験就学は、2026年度から受け付けていません。
これは小金井市のルールで、日本全体に共通するわけではありません。検討するなら居住地の教育委員会に、現在の住所・在籍校・希望期間を伝え、受け入れや手続きを確認しましょう。
問い合わせる価値のある選択肢ですが、「無料の夏休み対策」として予算に組み込むのは早計です。
塾・学童・キャンプ、一日の何時間をカバーする?
休暇中の講習は学習の定着が目的の場合も、日中の居場所が必要な場合もあります。両者では費用と時間が大きく異なります。施設を並べるより、代表的な形態を見てみましょう。
休暇中の預かり時間と費用の例
| 形態 | 主な内容 | 今回確認した一日の時間 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 短時間の教科講習 | 国語・算数などの学習と定着 | 小1の夏期講習例は1日90分 | 4日間の料金を日割りすると約6,500円。教材・税込。終日預かりではない |
| 公営学童 | 放課後・休暇中の生活、遊び、活動 | 港区の学校休業日は通常8:00〜19:00、土曜は17:00まで。個別の休暇は要確認 | 港区の基本育成料は月3,000円。資格審査と定員があり、随時購入できる一時預かりではない |
| 民間の預かり・学童 | 世話、遊び、工作、一部の学習 | 夏休みの例は8:30〜19:30、約11時間 | 単日・5日プランの換算で昼食込み約8,000〜9,000円/日。遠足・延長等は別途の場合あり |
| 英語デイキャンプ | 英語でのテーマ活動、運動、工作、外出 | 約5〜8時間の例。10:00〜15:00、9:00〜17:00など | 食事・所定の活動費込み約11,000〜25,000円/日。延長は別途 |
これは2026年の公開プランの例で、過去の夏期料金と秋の見積もりを含みます。規模を知るための資料で、市場平均、現在の料金や推薦リストではありません。パッケージの日割り額で単日購入できるとは限りません。
見落としやすいのは時間の数え方です。6千円台の講習でも90分だけかもしれず、5時間の英語キャンプが終わっても親の仕事は続く場合があります。安く見えるプランも、送迎や延長を足すと勤務時間に合うとは限りません。
今回確認した5時間の英語プログラムの例は、5日間で教材・昼食込み56,500円、1日11,300円でした。通常の10:00〜15:00を8:00〜18:00に延ばすと、当時の延長料金で5日間33,000円、1日6,600円の追加になります。1日10時間の利用なら、1日約18,000円に近づきます。
公営学童の月額は日・期ごとの料金と大きく異なりますが、独自の利用条件があります。インター校の家庭も居住区に相談でき、特に、子どもの学校だけが秋休みで地元公立小が開いている日に、朝から使えるかを聞くことが大切です。月額だけを見て、休暇全体に終日預かりがあると考えることはできません。

学校と仕事のカレンダーを重ねて予算を考える
ある期間はデイキャンプ、別の期間は親が交代で休暇を取り、可能なら海外の家族を訪ねたり祖父母に頼ったりする。集中して働く日は終日預かりを使い、時間を取れる日は公園や図書館、友人との時間にする。子どもの年齢や適応力に加え、大人の働き方の柔軟さでも組み合わせは変わります。
祖父母の助けは施設の請求書には出ませんが、交通費や体力、生活の調整を伴います。親が有給休暇を子どもの休みに使うことで、後の本当の休息が減る場合もあります。値段を付けにくいこうした負担も家庭のコストです。
公立校の家庭も同じ難しさを抱えます。夏休み、春休み、早い下校日には共働き家庭の生活調整が必要で、学童の空きや時間、子どもが通いたいかも考えます。インター校の家庭では、さらに学校の校暦と暮らす社会のリズムのずれが重なる場合があります。
学校選びや次年度の計画では、学校と親の仕事のカレンダーを同時に開いてみましょう。本当に追加の預かりが必要な平日を先に印し、一日の時間、送迎距離、総費用を比べます。「年間何週間休みか」だけより、自分の家庭に近い予算になります。
休暇の選択肢はKodomo Goのキャンプ・短期学習プログラムでも探せます。日程、参加条件、空きは主催者に確認してください。
資料と計算方法
確認日:2026年10月20日。インター校は公開校暦から通常登校日を推計し半日を含み、公立は公式年間日数、私立は1校の学則例です。数え方は完全には一致しません。費用は2026年の過去の夏期料金と秋の料金を含み、現在の空きや市場平均ではありません。
インター校の年間日数:BST · ASIJ · Seisen · Montessori School of Tokyo · Aoba · Tokyo International School
公立・私立の年間日数:小金井市2026年度教育課程報告・45ページ · 八幡山小2026年度教育計画 · 聖徳学園小・公開学則 · 聖徳学園・週5日制の説明
休暇と一日の時間:Phoenix House 校暦 · 笄小2026年度校暦 · ASIJ 一日の時間 · 御成門小・時程
短期就学と学童:小金井市・一時帰国児童の就学 · 港区学童クラブ
費用の例(施設の推薦ではありません):短時間の教科講習 · 民間学童の夏期プラン · 5時間の英語プログラムと延長料金 · 終日の英語デイキャンプ